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APQP(Advanced Product Quality Planning)とは

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Advanced Product Quality Planning

APQP(Advanced Product Quality Planning)とは

コアツールの1つであるAPQPは「先行製品品質計画」と呼ばれ,新製品開発プロジェクトの運営要領を規定したものです。

この「先行製品品質計画」業務は,顧客のニーズ及び期待を満たす新しい製品を開発し,顧客承認を取得して営業生産に移行する,いわゆる新製品開発プロジェクト全体の運営方式についての指針を示すものです。

これは,IATF16949規格要求事項の中心に位置付けられる製品実現プロセスに対応します。つまり,非常に重要なものであり本質的に理解することが求められます。

(プロジェクトの運営要領,すなわちプロジェクトマネジメントについては,特に米国で進んでおり,その中には,製品設計とプロセス設計を同時並行型で行うという日本の企業でよく見られる優れた運営方式も取り込まれています。)

  • 5つのAPQP推進ステップ

    APQPの推進ステップは大きく5つの段階に分かれます。
    ① 計画段階:新製品の基本概念を固める段階
    ② 製品設計段階:基本概念を基にして具体的な製品の詳細を設計する段階
    ③ プロセス設計段階:設計された製品を量産するためのプロセスを設計する段階
    ④ 製品・工程の妥当性確認段階:設計された製品及びプロセスが妥当なものかを確認する段階
    ⑤ 量産段階:契約に基づいて顧客承認製品を継続して量産し,納品する段階

    各段階において様々なインプット事項とアウトプット事項があります。

    第5段階(量産段階)においても変更や改善が行われるのが一般的であり,APQPのプロジェクトチームは,必要な時にいつでも活動できる体制をとっておくことが求められます。

    このAPQPのプロジェクトを適切に推進することによって,設計ミスの削減,設計リードタイムの短縮,顧客クレームの減少,製品リスクの低減といったことが可能になります。

  • コントロールプランと特殊特性

    このAPQPプロセスでは,「コントロールプラン」による管理方式の適用が必須になっています。また,コントロールプランで管理対象とする製品特性/プロセス特性の中でも特に重要な特性を「特殊特性」と指定して,それを重点管理することを行います。

    IATF16949規格の中でも,「コントロールプラン」と「特殊特性」に関する要求事項が色々な箇所で規定されています。

    なお,APQP第2版ではコントロールプランの詳細な記述が含まれておりましたが,APQP第3版に改訂された際にコントロールプランは独立したマニュアルとして分割されました

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